ALSについて

ALS(筋萎縮性側索硬化症)は、運動神経が変性し死滅して全身が動かなくなるという物理的な面が取り上げられがちですが、それに伴う精神的な面のほうの打撃が大きい病です。特に、明確な治療方法が無いために、医師からの告知は、絶望感を与えます。

たとえば、皆さんは指を1本無くされただけで、すごくお嘆きに成る事でしょう。ALS患者は、毎日それが体のあちこちに起こるのです。

そして、体の自由のみならず、今まで築きあげてきた社会的地位も夢も希望も全て奪い去っていきます。
この失っていく時の過程が、患者には一番こたえるのです。

そして、呼吸を出来なくなる時が来ます。その時が生死を判断する時です。
でも、あなたは、そこで嘆き苦しんだまま死にたいですか?

自分の人生の第1章は終わったと考えて、すべてを捨てて第2章をスタートしましょう。
年老いて自分の人生を振り返る事も出来ずに第1章を終えるより、ALSのおかげで人生を2度楽しめると考えて下さい。

もう失う物はありません。
なくしたものを求め嘆くのではなく、これから得られることを望み楽しみましょう。

人工呼吸器を延命器具と思わずに、近視の人が掛けるメガネと思いましょう。必要だからつけるだけです。

ただし、第2章のスタートに当たり下記の準備をしましょう。
介護を受け入れる環境の整備と意思伝達手段の整備が不可欠です。この2つを整えて下さい。

そして、人生の第2章を楽しむため目標を立ていろいろな手段を考えていきましょう。

先日、こんな事を聞きました。

夢のある人は希望がある

希望のある人は行動がある

行動のある人は計画がある

計画のある人は反省がある

反省のある人は進歩がある

進歩のある人は希望がある

希望のある人は夢がある

ALSでも同じですよね。共に支えあい生きていきましょう。

「明日がある!夢がある!」       
                                        
                                                                                                                                                                                前のページに戻る