皆さんこんにちは。
今日は、パソコンを使った私の1日を紹介します。
パソコンは、ALSの私に再び生きがいを取り戻させてくれました。
コミュニケーション手段だけでなく、夢と希望の魔法の箱なのです。
もちろんそこには、オペレートナビと言う上肢下肢麻痺でもスイッチひとつで操作のできる素晴らしいWindows支援ユーティリティソフトがあってこその魔法の箱なのですが。
朝目覚めてから夜寝るまでのおよそ14時間を、魔法の箱と過ごします。
まずメールでニュースをチェックし、テレビを同時につけて、はなまるマーケットを見ます。ここで、ゲストがつまらないと、テレビからメディアプレーヤーに切り替えて好きな音楽を聴きます。
そして、会社の事務の娘の予定をメールでチェックし返事を書いたり、他のメールの返事を書きます。また、ヤフーオークションを見て値打ちなスウォッチなどが無いかを見ます。
そのあと、ホームページを更新したり、オペレートナビのカスタマイズをします。
昼には、笑っていいともを見て笑っています。
午後もインターネットしたり、メールをしたり、ホームページを更新したりしています。
夜はスカパーなど好きなテレビを見ながらすごしています。
これら全てをパソコンでできることにすごく感謝している毎日です。 
これが私の1日ですが、ただそこにパソコンがあるから生きがいや夢を取り戻せたのではありません。
パソコンだけではただの箱に過ぎません。
それを魔法の箱に変えたものは、オペレートナビという素晴らしい支援ソフトやスイッチとその使い方を指導して下さったなごや福祉用具プラザの渡辺様のおかげなのです。
つまり福祉用具や機器は、ものだけでは存在せず。そこに人が介在してこそ役割を果たせるという事です。
今私たちは、あいちオペナビ倶楽部を通して一人でも多くの障害を持つ方に魔法の箱を提供できるよう取り組んでいます。
ご清聴ありがとうございました。
ひとともの
ひとともの係わりについて
もの(福祉器具や意思伝達装置)は、
それだけでは機能しません。
そこに、使う側の使い易くしたいという思いと
作り手のより簡単により使いやすくという思いが必要だと思います。
そして、それに介在する方つまり、使い手と作り手の橋渡しをされる方の熱意が無ければ、
ものは物理的存在に過ぎず、福祉器具や意思伝達装置に成り得ないのです。
使い手は、十人十色です。
決して作り手や開発主導になってはいけないと思います。
使い手の顔の見えない福祉器具はそれこそ物に過ぎません。
介護ロボットに任せてしまえという意見に対して。
ロボットが得意なのは、単純作業ですよね。
人は単純生物ですか?
作り手のエゴイズムや自己満足を障害者に押し付ける気ですか?
もの作りの原点は、消費者、使用者にあることを忘れないで下さい。
私の使用しているオペレートナビは
物と人が見事に融合しコラボレーとしています。
使い手が自分に合わせてカスタマイズ出来ます。
そして、それを他の障害者と共有できます。
それに、そこにパソコンボランティアの方等の協力で、その輪を広げていけます。
これこそ、人ともののあり方の真骨頂だと思います。
まとめ
もの作りの基本は、ひとにある。
使うひと、たずさわるひと、創るひと。
みんなの顔が見えるものつくりをしてほしいと思います。
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わたしの1日