選挙を終えて

 私はみんなに黙って立候補者説明会に出向きました。 

心に出馬の意志を秘めて たった一人の意思がそこからスター

トしたのです。

公示まで10日余りしかないのに無謀な挑戦でした。

そのときから 選挙運動員を確保することなど 到底無理な話なの

に テレビや新聞を見て 駆けつけてくれた友人や見ず知らずの方

が応援に来てくださったことは 私に勇気をくれました。そして毎晩

夜中までの戦いが始まったのです。

経験の無い中での闘いは手探りでしたけど 毎日が新鮮でした。

初めての街頭演説でも 応援してくださる方々にがんばる力を頂き

ましたし、車の遊説でも手を振って 「ガンバレヨ!」 と言う声に 

勇気をいただきました。

一番うれしかったのは 野並の交差点で街頭演説していたときに 

自民党公認の 馬渡龍治さんが わざわざ遠くに街宣車を停めて

 身に着けるものを すべてはずして 私に会いに来てくれたことです

。それから馬渡さんの奥さんも難病でご苦労された経験があり、私

の主張に耳を傾けてくださいました。

それから馬渡さんと「福祉を良くしていこう」とお話が出来たことは今

回の立候補で一番実になったことであると思います。

街頭演説でビラを配っている時に私はヒューマンウォッチングをしてい

ました。私が悲しかったのは中年の方は自分が生きるだけで精一

杯に見えた事と、若者は自分の事しか考えられなくなっているように

見えたことです。

もし私が逆の立場で私を見たら、一体私はどんな目で私を見るの

だろうかと考えていました。今の私なら握手して激励の言葉を掛け

るのだろうけど、もし自分が健康なままに生きていたら横目でチラッ

と見ただけで行き過ぎてしまうんだろうな・・・と思いました。

やはり、当事者でなければ介護や福祉は絶対にわからないことだと

強く感じ「全国で苦しむ方の為に頑張らなければ」と意思を再確

認しました。

そして、投票日、無所属なのに8500人の方に支持をいただけたこ

とは、とても光栄でした。ありがとうございました。次の活動の基盤とし

ていきたいです。

また、今の選挙制度にも問題を感じました。供託金300万円は、立候補者を

減らし政治への関心を遠ざけているし、無所属には絶対に不利です。

議席には、性別、年齢別、障害者の一定議席数が必要です。

小選挙区比例代表制も2代政党を肥大化させるだけです。

弱者切捨て政権になりはしないかと懸念いたします。