吸引ヘルパーの育成

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社長自身ががALSで、人工呼吸器をつけていることもあり、社長自身の身体を練習台にしてヘルパーさんを育成しています。

平成24年4月に法改正された「社会福祉士及び介護福祉士法」により、介護職員等に よるたんの吸引等の実施について制度化されたことから、介護保険施設、障害児施設及び居宅介護事業所等において、適切な研修を受けたヘルパーも吸引の実施が認められました。 これにより、ニーズが高まり、在宅ケアで吸引のできるヘルパーが不足しています。

  • 吸引はノウハウさえ理解すれば、怖くありません。
  • 呼吸器をつけて楽しく生きられる環境を整えるため、吸引のできるヘルパーを育成してまいります。

 

 

入社半年!新人ヘルパーさんが入社してからの感想

愛ライフに入社した経緯は?

もともと訪問看護をやりたいと思って働いて、少しだけ自信がついたので、家から近くて以前から知っていた愛ライフが(ヘルパーを)募集しているのを知って、思い切って応募しました。

研修はどうでしたか?

業務については特に難しいことはないので、すぐに覚えられましたが、それでも「これを一人でやるのか」と思うと最初はと ても不安でした。でも、私が独り立ちちできるようになるまできちんと指導していただいたので、その不安も徐々になくなりまし た。
(以前に働いていた)施設では研修期間が決められていて、個人の習得状況に関係なく期間が終了すると現場に出なくてはいけませんが、愛ライフでは独り立ちの時期も、その人の習得状況に合わせてくれるので、利用者様も安心できると思います。もちろんそれに甘んじるのではなく、自分の努力も必要ですが、、、。
あと、時には社長に厳しいことを言われましたが、社長は自らの体を練習台にして吸引の練習もさせてくれていると思うと、「 落ち込んではいられない」と返って社長の厳しい言葉がバネになりました。おかげで、吸引技術もしっかり取得できて、スキル アップすることもできました。
愛ライフの研修は、ただ業務の内容を覚えるだけではなく、利用者様や家族の立場になって、どういうところに気遣い、気配りすれば良いかとか、介護職として何を大切にしなくてはいけないか等、普通だと気づかない事も気づかせてくれて人間性を磨ける研修だと思老います。

実際に仕事をしてみての感想は?

全介助を必要とする利用者様は施設でもなかなか外出とか難しいのですが、社長は普通に外出しているので、カルチャーショックみたいなものもありました。でも、先輩に”人として考えた時にこれが普通なんだよ”と言われ、”ハっ”としました。
研修の時も気づかされる事はたくさんありましたが、実際に独り立ちして毎日学ぶ事があって色々な経験ができて、もちろん大変な事もありますが(笑)
自分にとっては本当にプラスになっています。


研修を受けたヘルパーさんの感想

★東京でMNDサポートセンターさくら会の研修を受けた学生さんの感想です。

偏見をなくすことやホームヘルパーとはどういう仕事なのかを広めて興味をもってもらうことの大切さを学びました。

私はこの研修を通していろいろなことを学びました。まず、ALSの歴史についてです。ALSやその他のいろいろな病気が偏見で迫害されていたことは知っていました。しかし、患者自身がハンストや座り込みなどをして訴えていたことを初めて知りました。それほど深刻な問題なのだと改めて思いました。そして、今も存在しているこの偏見は、患者だけでなく、周りの人々も一緒になって、広めていかないとなくならないのかなと思いました。次に、ホームヘルパーの制度が昔からあることにおどろきました。なぜなら、私自身が最近知ったばかりで、ホームヘルパーの人数も少ないように思うからです。ですから、いろんな人に知ってもらわないといけないと思いました。知ってもらうだけでなく、興味も持ってもらわないといけないと思います。そのためには、口コミが一番良いのかなと思いました。なぜなら、口コミだと経験を生かしてヘルパーの良い所、悪い所を伝えることができるからです。その次に、実習についてです。私は全部で5人のALSの患者さんに会うことができました。本当に人それぞれで、コミュニケーションのとり方も様々で、同じ様にコミュニケーションをとっている人がいませんでした。文字盤だけではないことを初めて知り、とても勉強になりました。人工呼吸器をつけると全く声が発せなくなくと思っていたので、酸素を送ると声が出せるようになることを知り、非常に驚きました。吸引器もその家々で違っていて、いろんなものがあることや吸引の仕方もそれぞれ違うのだということを学びました。ナースコールもその人その人で筋肉が動く場所が違うので、とりつける場所も違うのだということやいろいろなナースコールがあるのだということを知りました。介護の仕方も違っていて、すごいせわしく動きまわる家や、ほとんど何もせず座っているだけで、必要なとき(呼ばれたとき)に動く家などがあるのだということを知りました。
この研修を終えて、学んだことを活かしながら、在宅の患者さんと接していきたいと思います。そして、偏見をなくすことやホームヘルパーとはどういう仕事なのかを広めて興味をもってもらうことなどに貢献できたらと思います。

K.K.さん 18歳 学生


ひとりでも多くの人が病気のことを知って、この問題を理解し合えればいいなと思います。

私は今回の研修で数名のALS患者さんと出会って、本当にそれぞれ個性があるなぁと思いました。
意思の伝え方も私が知っていた文字盤を使う方法だけでなく、口の形を読み取ったり、患者さん自身が動かすことの出来る少しの力でパソコンを動かし文字を入力したりなど、初めて見る方法ばかりでした。
実際に講義のなかで「伝の心」という機能のついたパソコンを患者さんと同じように使ってみることで病気の特性をきちんと考えて使えるものになっていることを実感することができました。
患者さんは、それを使って障害のない人と同じようにメールを打ったり、ゲームをしたりと、私が想像していた障害を持ちながらも自力で出来る行動の範囲を遥かにこえていてすごく驚きました。
方法は、人それぞれだけれど、どの患者さんも共通して、自分の意思や意見をしっかり持っていることがよく分かりました。
講義の中で車椅子でのエスカレーターや電車への乗り方を知り、身近にある駅のホームや改札を思い浮かべてみると、まだまだ障害者にとって、不便な構造になっているものばかりだと感じました。
これを改善するのに多くの資金が必要であるのはもちろん、公共交通機関ということでたくさんの人の協力が必要で大変な問題だと思います。
ひとりでも多くの人が病気のことを知って、この問題を理解し合えればいいなと思います。

私がALSを知るきっかけとなったのは、大学の先輩からの呼びかけだったので、私自身も友達に話したりすることで、たくさんの人に病気を知ってもらうきっかけとなりたいです。

Y.K.さん 18歳 学生


初めて吸引を習った日

初めて吸引を習った時は、まずマニュアル書を自筆で書く事から始めました。
それを見ながらひたすらQちゃん人形で練習。最初はつば吸引をマスターできるまで、次にもっと注意が必要な痰の吸引を先輩ヘルパーさんに教えていただき、実際にされるところも目で覚えられるように、近くで見せていただきました。
何人もの先輩ヘルパーさんのやり方のコツを目で追いながらイメージトレーニング。私の場合、自分の仕事の都合で週に1日しかシフトに入れない事もあり、使ったカテーテルを自宅に持ち帰り練習しました。なんとかつば吸引は落ち着いてできるようになっても、呼吸器の警告音が鳴り出す痰の吸引は「ピー」と鳴り出すと「ドキドキ」手が震えてしまいます。そんな私でも今は藤本さんの目を見ながら吸引ができるようになりました。これも藤本さんの忍耐力とあたたかい先輩ヘルパーさんの御指導のおかげと感謝しております。

ホームヘルパーAさん:女性 45歳

 

吸引の勉強を終えて

吸引のやり方は1年の後期に演習をしたので、一応は知っていましたが、実際に行なったことがなかったので、自分が演助をするのに不安を覚えていました。まず、藤本さんの奥様がQちゃん人形を使ってやり方を教えてくださったので、曖昧だった記憶がつながって、少しずつ自信がついてきました。ヘルパーさんの指導のもと、初めて吸引をする時には、少し不安は感じながらも、今まで練習してきたことで落ち着いてやれば大丈夫だという思いの方が強く、無事に吸引を行なうことができました。やはり、練習の積み重ねが大切だと思います。学校で学んだことを実践できる機会が持てて良かったです。丁寧な指導ありがとうございました。これからも良い方法でできるように心がけたいと思います。

※1年後期に3時間、人形を使って演習しました。
看護学生 Oさん

 

介護に山あり、谷あり、恩情あり。

小生、ヘルパー2級の資格を取って初めての仕事が、ALSという難病を患う方の介護でした。人工呼吸器も実際に見た事もありませんでした。緊張のあまり、先輩方に言われる事が頭に入らず、とにかくメモする毎日でした。吸引はQちゃん人形で練習するのですが、その前にカテーテルの持ち方でかなり四苦八苦して時間を費やしてしまいました。ちょっとした持つ方向や位置でスムーズに行かないのです。そしてQちゃん人形で何度も練習して手順を覚えてたつもりで実践に入ったら、緊張に手が震えてしまう始末。挙げ句、つばの吸引では、カテーテルを入れ過ぎてしまい、叱られてしまいました。苦しい事をすぐに訴えることができない利用者様にとって、かなり辛かったと思います。私はカテーテルを1本いただき、持ち帰って家で自分の口に入れて試したりして練習しました。のどの吸引では、コネクターを外すタイミングにためらってしまい、何度かタイミングがズレてしまいました。慣れない私の手つきできっとかなり不安だったのに違いありません。言わばコネクターは命の架け橋のような物です。命を預けていると言う相手の気持ちを人間的に素直に受け入れたら、途中で諦めるなど絶対できません。1年4ヶ月経った今、回数を重ねたので、体が覚えてくれました。でも緊張感は今でも残っています。

ホームヘルパーKさん:男性 44歳

 

吸引の講習を終えて

今まで、重度の方と関わってきたことがなかったので、ましてや、人工呼吸器をつけている方なんて命に関わることで責任も重大なので、最初はかなり抵抗がありました。ヘルパー2級の資格しか持っておらず、医学的な知識がほとんどない私でもできるのか・・・と不安の連続でした。実践の前に練習するQちゃん人形は役に立ちました。人工呼吸器のカニューレや人工鼻など、説明を受けて仕組みを理解できると、不安は少しなくなりました。
実践で練習させていただいて、のどの痰を吸引する際にピーっと鳴る非常音にかなり焦っていました。焦るあまり、きちんと取り除いていないとすぐにまた吸引・・・。口腔内のつばの吸引は、早く身につけましたが、痰の吸引はなかなか・・・身につけるのに時間がかかりました。
けれど、何回も練習させていただき、藤本さん自らのアドバイスをいただき、今では毎日、当たり前のように “のど”、“つば” と言われて、体が自然と動くようになりました。何回か回数を重ねて練習をすれば、自然と身につくと思います。


ホームヘルパー I さん:女性 29歳

 

吸引の講習で学んだこと

軽い気持ちで面接にやってきた私に、藤本さんを介護されているヘルパーさん達は、すごい衝撃でした。今まで特養での介護、在宅での生活援助主体の介護をしてきた私にとって、ヘルパーさん方のレベルの高さに驚きました。
吸引、文字盤でのコミュニケーション、身体介護中心の重度障害者の方へ対しての真剣かつ、適切な介護援助、そして利用者さんへの温かい対応の仕方は、本当に今まで見てきたどの職場の介護者よりプロでした。
この様な先輩ヘルパーさん方のように、私ができるのか、すごく不安でしたが、常に温かく見守ってくれていた奥さんと根気良く教えてくれていた先輩ヘルパーさん達のおかげで少しずつどのようにすれば、利用者さんに苦痛を与える事なく、安全に行なう事ができるのか、わかってきました。もともと、手先が器用でない私の、カテーテルの操作技術の未熟さにただただ耐えてくださったQちゃん人形と、藤本さんには、本当に申し訳なく思います。
まずは頭の中で手順を覚えて、次に体に覚えさせて、イメージトレーニングを行い、度胸をもって行なう事がまずは、大切なのかと思います。カテーテル操作は、後で少しずつ上達していくと思います。

ホームヘルパーMさん:女性 44歳

 

求人情報

介護経験を活かし、する側される側の気持ちを大切にサポートしていきたい!と考えています。

  仕事の内容:身体介護・長時間勤務・24時間訪問介護

  職 種  :ヘルパー・看護師 

        訪問看護師(正看護師) 正職員・パート 募集しています。 

   ※時間・勤務地応相談

    詳しくはフリーダイヤルにてお問合せください。

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