マザーテレサの話


 マザーテレサは人を救ってノーベル平和賞を頂いた方です。
 彼女はインドのカルカッタにユーゴスラビアから一人で来ました。
 彼女はカルカッタの町でそこら中で死んでいく人たちを見て心を痛めました。
 それで、その方たちをケアすることを一人で始めたのです。
 長い年月を経て、「死を待つ家」を築いたのです。
 マザーテレサに共感する方たちで、死を迎える人たちのために、体を洗ったり、
 一日中助けていたのです。

 すべての運営は寄付金でまかなっていました。

 マザーテレサが亡くなった時に、彼女はどれだけの財産を持っていたと思いますか?

 彼女は何一つ自分の物を持っていなかったのです。
 つまり、今の時代の価値観でいうと一番貧しかったといえます。

 では、本当に貧しかったと思う人、手を挙げて。

 手を挙げなかった人に答えてもらいます。
 なぜ貧しくないと思うの?

 その通り。何も持っていなくても心が世界一豊かだったのです。

 ここでみなさんに伝えたいことは、物質文明の現代に物質は価値がないという事です。
 お金、名誉、地位など、この世に死んで置いていくものには、何の価値もないことを
 わかってください。
 その上で自分にとって、心が満たされる仕事をこれからみつけて欲しいと強く思っています。

 そのためには学生時代にいろんなアルバイトをやって下さい。
 ちなみに私は新聞配達から始まって、鉄工所、車磨き、トヨタ車体の下請けで溶接のライン、
 レストランのホール係、ハンバーガー喫茶店で作りながら接客業。
 そういうアルバイトの中で私は人と接する仕事が向いていると自覚していました。

 いろんな職業を若いときに経験することはとても有意義なことです。
 君たちは今からたくさんの可能性を持っています。
 それと同時にたくさんの壁も乗り越えなければなりません。壁は必ず低い壁からやって来ます。
 ですから壁から逃げないでください。一度逃げると一生逃げ回る人生になってしまいます。

 あきらめなければいつか夢は叶います。

 私を見てください。使えるのは目と耳と脳しかありません。

 でもこうやって皆さんの前でお話しています。あきらめないことをこれから学んでください。

 「仕事は世のため人のためにするのであって、お金のためにするのではない。
  食べるために働くのではなく働くために食べるのである。
  仕事に格差などないこと、みんな世のために働くのであるから優劣などないから、
  自分のやりたいことをやりなさい!」

 そうしないと後悔するよ。
 自分の仕事をやる時間があっという間に過ぎるから、そういうことを仕事にしてください。
 



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